OracleのBronze DBA 12c試験の感想と勉強方法
こんにちは、ORACLE MASTER Bronze @Yuuです。
うーん、中二病感しかしない・・
2015年10月31日に「ORACLE MASTER Bronze DBA 12c」の試験に受かりました。
Bronzeをとるために必要なSQL試験は今年の1月にとっていたので、今回DBAを合格することで「ORACLE MASTER Bronze」の資格を取ることが出来ました。
やったー!(๑•̀ㅂ•́)و✧
Bronzeになったので以下の表彰状のようなものがWeb上で発行してもらえるようになりました。
実はDBA試験は1度今年の5月に受けて落ちてしまい、2度目の挑戦で受かることが出来ました。
今回はDBAに受かったよーという報告と、その際に行った勉強方法や試験の感想なんかを書こうと思います。
これから受ける人の参考に少しでもなれば幸いです。
注意としまして、これから書く情報は2015年10月現在の情報になりますので、それを踏まえた上で読むようによろしくお願いします!
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ORACLE MASTER Bronze DBAとは
そもそも「ORACLE MASTER Bronze DBA」てなんじゃらほい?という話をしますと、「"ORACLE MASTER Bronze"という資格を取るために受からなければならない試験の1つ」です。
ORACLE MASTER Bronzeを取るために必要なもう1つの試験「ORACLE MASTER Bronze SQL」は、自宅などからインターネット受験が出来ます。
ですが、ORACLE MASTER Bronze DBA試験ではテストセンターという会場に行って受験しなければいけません。
そしてSQLの試験は1回受けるのに15000円ぐらいで受験出来ますが、DBAは1回の受験に28000円ぐらいかかります。
高ーい・・
あとは73問中70%以上正解すると合格になります。
つまり単純計算22問間違えると不合格になるという事ですね。
いやぁ、意外とこの70%以上という基準がキッツいんですよ・・。
DBAを少しでも安く受ける方法
僕は今行っている専門学校で割引がきくチケットを販売していたので、20000円ぐらいで受けることが出来ました。
それでもまだまだ全然高いですけど・・
もし専門学校や大学に行かれている方は、そういう割引をやっていないか、学校に確認してみると安く受けられるかもです。
また、DBAを受けるための受験チケット安く売っているサイトさんも探せばあります。
例えば下記のようなサイトさんです。
その他にも期間限定ではありますが、Oracle自体が1回落ちてももう1回だけタダで受けられるようなキャンペーンを行っている場合もあります。
ただしこちらのキャンペーンは、事前に申し込まないとダメなので超注意です!
落ちた後に「そんなキャンペーンやってたのか!」となって事後報告しても受け入れてはもらえないのです!
何を隠そう、僕が1回目に受けて落ちた時に調度そのキャンペーンをやっていたのですが、キャンペーンをやっていることを知ったのが受験し終えて落ちてしまった後だったんです。
そのため、そのキャンペーンに申し込む事が出来ず、2回分のテスト料を支払ったんです・・。
やぁ、辛い・・(;ω;)
ですので、皆さんは受ける前に事前の確認して下さいね。
おすすめの勉強方法
参考書を活用する
DBAでは、Oracleのソフトの使い方やOracleの内部的にどのように処理されている・・などなどOracleの体系的な事が詳しく分かっていないといけません。
それらの詳しい情報はネットでもある程度は得られるかと思いますが、ここは潔く本を買っちゃう事を個人的にはオススメします。
本であればきちんと図解もされてますし、例文もちゃんと載ってますしね。
最初僕はこちらの本を購入したのですが、
1度落ちた後に下記の本を買いました。
個人的にはこちらの本が非常にオススメ!
ある程度Oracleを触った事がある方だったら最初に紹介した本でも大丈夫かも・・
ただOracleほとんど触ったことがなく「EM Express?何それ美味しいの?」レベルの方には、2冊目を推奨します。
オススメするポイントとしては
- 解説が詳しい
- 問題が本番の問題にクリソツ!
- 最初の本には詳しく書かれていない事が載っている
特にオススメする理由は2番ですね。
章末の問題や巻末の模試問題が、本番の問題に似てるものがかなり多くてビックリしました。
この1冊をある程度理解出来るようになってくれば、DBAの本試験にまず間違いなく受かるでしょう。
個人的な感触としては、最後に載っている模擬試験2回分で両方とも7割とれれば十分受かると思います。
そして、3番目の「1番目に紹介した本には詳しく書かれていない事が書かれている」というのも、Oracleを触った事がない僕には大きかったです。
例えば「Oracle Enterprise Manager Cloud Control」というやたら長い名前のアプリケーションがあります。
このアプリケーションの使い方は、ORACLE MASTER Bronzeの範囲外なんです。
しかし実はこのアプリケーション、Oracleのネットワークの設定が出来るんですね。
「Oracle Enterprise Manager Cloud Control」の使い方までは覚えなくても良いのですが、「ネットワークの設定が出来るアプリケーションである」ということはBronzeでも覚えないといけない事らしく、それが僕が受けた本番の問題でも出題されました。
しかし、1つ目の問題集にはその事が載っていなかったんです。
その他にも1つ目の本の方が内容としてアッサリと書かれているためそんな重要じゃないのかな?と思っていたところが本番のテストに出てしまったり・・とか。
そんなわけで2冊目の本は高いですがオススメです!
値段が高い分分厚さもあり書かれている情報量もギッシリと詰まっているので。
ネットを活用する
僕は本を買ってしまったので、インターネットで情報を見たり問題を見たりということを今回はしませんでした。
ですが、中には
いいや、本なんてぜってー買わねーぜ!
インターネットの情報で十分だぜ!
という方もきっといらっしゃるかと思います。
そんな方にオススメのサイトがこちら。
「ping-t」というサイトさんです。
色々なIT系の資格試験の問題が載っているので、Oracleに限らず色々な資格試験の勉強が出来る非常にオススメのサイトさんです!
僕が受けた時にはDBA 12cの問題はなかったのですが、11gの問題でもある程度参考になると思います。
理解しておくといい知識
ここからは実際にテストを受けてみて「最低限この辺は理解しておくといいんじゃないか・覚えておくといいんじゃないか」と感じた事を書きます。
3つ項目として上げていますが、これだけ覚えても当然ですが受かりません。
そして、覚えておいた方がいいと感じた理由は、そのまんまテストに出るからということ、またその際に出題量が多めだったからです。
1. メモリーの設定
自動メモリー管理・自動共有メモリー管理など、メモリーを管理するためにはどの値を変更すれば良いか?
またどの値は静的メモリーなのか。静的メモリーに値を設定する場合にはどのように設定すれば良いのか。
上記の事がザックリと答えられるぐらいにメモリー回りは覚えておくといいと思います。
例えば、
MEMORY_TARGETとSGA_MAX_SIZEにそれぞれこれこれの値を設定しました。今どのようなメモリー管理の仕方で動いているでしょうか?
みたいなメモリー関連の問題は、1回のテストに3,4問ぐらい出題されてました。
2. それぞれのアプリケーションで出来る事
「EM Express」ではデータベースの起動が出来るか?出来ないか?
「SQL Developer」ではリカバリが出来るか?出来ないか?
などそれぞれのアプリケーションで何が出来るかは抑えておいた方が良いと思います。
特に参考書の中では「EM Express」と「SQL Developer」は同じ章で紹介されるアプリケーションなだけあって、僕の頭の中ではごっちゃになってしまうこともしばしばでした。
3. リカバリーの方法
クリティカルな領域のデータファイルが壊れた場合、クリティカルではない領域のデータファイルが壊れた場合、それぞれのリカバリー方法はしっかり覚えておいた方がいいです。
例えば、
クリティカルではないtestテーブルのデータファイルが壊れてしまいました。リカバリをするための手順はどれでしょうか?
というような問題。
この手の問題が1回の試験で2問以上出題されたので、やはり覚えておくべきかなぁと思います。
また、UNDOデータとREDOログはどのような状況の時に使われるのかも絶対に覚えましょう!
例えば、
UNDOデータはロールフォワードを行うために必要
と選択肢に書かれていたら条件反射で「これ違うやん!」と思えるぐらいにはなっておきましょう。
僕はちなみに1回目に受ける時UNDOとREDOの違いも曖昧だったと思います。
そりゃ落ちるわな・・。
+αでやっておくといいこと
僕は今まで学校で軽くOracleに接続してtableを作って・・ぐらいにはOracleを触ったことがありましたが、「EM Express」のようなOracleのアプリケーションは触った事がありませんでした。 試験に受かった今も、そのようなOracleのソフトを触った事がない状態です。
受かった今思う事は、Oracleのソフトを実際に触っていたらもっと早く覚えられたかなということ。
例えば、EM Expressでは表領域を管理する事が出来る、逆にDBを起動出来ない、といった事をソフトを実際に触っていたらもっと早く覚えられていたかなぁと思います。
ですので、個人的にはVagrantを入れてLinux環境で実際に触ってみる、LinuxにOracleを入れてみる、ということをした方が早く覚えられるのではないかと思います。
ORACLE MASTER Brozeに受かってみて
勉強時間
DBAに受かるまでの勉強時間は、僕が隙間時間にチマチマと勉強をしていたため6ヶ月ちょっとかかってしまいました。
最初のうちは平均すると1日10分にも満たないぐらいにしかやっていなかったので、時間にすると合計で60時間ぐらいですかね。
ちなみにDBAの勉強を始めた最初は、ほっとんどOracleの知識なんてありませんでした。(ただしMySQLなどのDBは2年間ぐらい触っています)
仮に僕と同じような状態の人がいたら、1日平均2時間ぐらいガッツリ勉強すれば1ヶ月ぐらいで受かるんじゃないかなと思います。
受けて良かったこと
試験を受けてみてDBの構造・DBの内部的な動き方などをきちんと理解出来た事は本当に良かったなぁと感じます。
内部の構造が分かっていると様々な状況にも強くなりますしね。
DBの事をまだあまり良く分かっていないけどきちんと勉強したい!と思っている方には中々いい資格だと思います。
有益かどうか
BronzeになるためにはSQLの試験も取らなきゃいけないので受験費用だけで5万円近く、参考書も買ったらきっと5万円超えるだろうなぁ・・と。
お金はめちゃくちゃかかりますね。
そして、ITの世界では資格よりも仕事が出来る事の方が重要視されるので、昇進とか給料アップを狙えるかというと正直Bronzeだとどうなんだろう?という感じなんじゃないかなぁ・・と思ったり。
ただOracle Silverを受けるためにはOracle Bronzeが必須、Oracle Goldを受けるためにはOracle Silverが必須、なのでORACLE MASTERの更に上の資格を取りたい人には必須の資格ではありますよね。
なので、
- DBの構造やDBの内部的な知識を付けたい人
- ORACLE MASTERのSilver以上を取りたい人
こんな方にはオススメの資格だと思います。
あとがき
ORACLE MASTER Bronzeになるための資格を2つとってみて、SQL文やDBの内部的な事が、一通り把握出来るようになったかなと思います。
個人的にはDBの内部でどのようにデータが処理されているのか、それが分かっただけでも有意義だったなと感じています。
試験料は高かったけどw
DBの事に興味があり内部的な知識まで身に付けたい方は、是非勉強してみてはいかがでしょうか?
僕はもし何か次資格をとるとしたらネットワークの勉強をしたいので、CCENTでも勉強してみようかな。
ではでは
今回はこの辺で!ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧