DBスペシャリストに合格した感想と勉強方法(後編)
こんにちは、データベーススペシャリストの@Yuuです。
やっぱり『データベーススペシャリスト』と名乗れるのは嬉しいけど、恥ずかしいな・・
この記事は『DBスペシャリストに合格した感想と勉強方法(前編)』の後編の記事です。
後編では自分のおすすめの勉強方法と僕が実際にデータベーススペシャリストを受けた時の解き方をご紹介します。
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自分の勉強法 + DBスペシャリストの解き方
ザックリと前回の記事『DBスペシャリストに合格した感想と勉強方法(前編)』で勉強法や心得について書きましたが、今回は僕が実際に使った参考書や受けた時の解き方などをご紹介します。
僕は以下の本の2015年版をずっと使って勉強してました。
個人的にイチオシの参考書です。
イチオシの理由は
- DBスペシャリストに出てくる言葉が詳しく解説されている
- DBスペシャリストの午後系の問題の解き方が詳しく解説されている
- 図が多くて分かりやすい
- 過去14年分の過去問と、過去問に対する著者の解説が載っているPDFをダウンロード出来る!!
最後の過去問の解説が非常に丁寧で最高ですね。
深く理解している人に解説してもらえるなんてなんとありがたい。。
また、本自体はすいすい読めるので、DBの知識があまりない人でも1ヶ月あれば読了出来ると思います。
知識がある人であれば、分からない言葉を確認したり解き方の参考にするぐらいでも超役に立ちます!
解き方がサッパリ分からない事が多かった自分には過去問の解説はもちろん、言葉の意味・詳しい問題の解き方も載っていてとても助かりました。
欠点を上げるとすれば、午後対策に使えそうな解説が多めなので「午前もきちんと対策したい!」という人には物足りない可能性があること。
しかし、午前1免除で午前2から受験が可能な人は、後ほど詳しく書きますが午前2は過去問をやりこめば絶対大丈夫です。
また、午前1も過去問をある程度やれば切り抜けられるはず。
何より午前は選択式なので、ITの知識がある人であればちょっと勉強しただけで合格ラインとれます!
学生の僕が全く勉強してない状態でも、午前2であれば7割ぐらいの確率で合格点出せてました。
それを考えると午前対策と午後対策にかける時間の割合は、2:8ぐらいで十分だと思うんですよね。
なので、午前の解説本を買って読む時間を作るより、午後対策をした方がいいんじゃないかなぁというのが持論です。
ちなみに過去問はIPA公式サイト(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題)から無料で落とせます。
午前だけでなく午後の問題・解答もあるので、参考書を買わずに過去問だけ解ければ十分!
という人は午前・午後両方ダウンロードして勉強するのがベストかと思います。
次は僕の午前2・午後1・午後2の具体的な勉強法。
僕は午前1は免除だったので、午前1の説明は省きます。
午前2
DBの知識を深く問われる選択式の午前2。4択とはいえ対策をしないと意外と難しく、実力がある人がここで落ちてしまう事もあるようです。。
とはいえ過去問からの出題が多め。25問中15問正解で午後1に進めますが、そのうち10問ぐらいは過去問と全く一緒じゃね?ていう問題が出題されます。それ以外の問題も過去問を少し変えたかな?ていう問題が多いので、過去問をやれば切り抜けられます。
なので、僕は試験5日前から過去6年間ぐらいの問題を1,2回解きました。
午後1や午後2に飽きたら午前2をやる、の繰り返しで。
やってみると分かるんですが、午前2もクセがあって何度も過去問を解くとそのクセがつかめてきて得点がとれるようになります。
結果、試験前日にはコンスタントに90点ぐらいとれるようになっていました。
午後1
僕が1番力を入れて勉強したのがここ。
午後1に力を入れていた理由は、解き方や常套句をしっかり覚えれば確実に答えられる問題が多く、更に出題パターンにも傾向があり、午後2に比べて点数が伸びやすいから。
そして午後1は試験時間が非常に厳しく詰まったら終わりなので、少しでも問題に慣れておきたかったから。
2015年に受けた時に実感したのですが、午後1はとにかく時間が足りない。
少しでも詰まって悩んだらタイムオーバーすると思った方がいいです。
実際僕は2015年・2016年どちらも途中詰まってしまって全問答える事が出来ませんでした。
具体的な勉強は出題されることの多いデータベース基礎理論とデータベース設計の過去問に焦点を当てて勉強しました。
SQLは捨ててたので、2016年度の試験はSQLの問題を解かざる得ない状況になり、苦しかったですが。。
試験4日前ぐらいまでの10日間ぐらいは問題をやっては解説をじっくり読む。というのを繰り返しました。
そしてその期間で、第何正規化であるかという理由を答えるための常套句を叩き込みました。
残りの期間は先に叩き込んだ「第何正規化か」といった問題や、得意だった実際にテーブルの正規化を行うような問題は飛ばし、苦手だった関係スキーマ・テーブル設計をガッツリやりました。
そして実際に試験を受ける時のコツとしては、時間を決めて問題を解くこと。
実践してる人も多いと思うので、僕が偉そうに言えることじゃないんですけどね^^;
僕は
- 大問選びに5分
- 1つ目の大問に35分
- 2つ目の大問に35分
- 残り15分はそれぞれ分からなかったところを解く
2015年、2016年どちらもこの方法で午後1は切り抜ける事が出来ました。
この時間配分がベストだとは思わないですが、午後1は時間を区切って問題を解いた方が絶対いいです。
時間計らないと悩んでる間にいつの間にか試験時間終わっちゃった・・となりかねないので。
午後2
午後2は「概念データモデル設計」一択で勉強していました。
午後2を勉強するにあたり1問解くのに2時間前後かかり、更に解答を読んで理解して・・という時間まで合わせると1問につき3,4時間はとらないといけないため、まとまった時間を中々作れない自分は勉強量少なめでした。
また、どんなに勉強しても問題に左右されやすく目に見えた成果が出づらいな、と2015年度の試験に落ちた時に思ったんです。
2015年度は「概念データモデル設計 + α」という問題で、その+αのところが受けた当時の自分にはチンプンカンプンだったんです。
その問題を2015年度を受けた半年後ぐらいに学校で解く機会があって、そしたら受けた当時より全然分かったんですよね。
それで思った事は「午後2は午後1のように『常套句が必ず出るからそれを覚えれば確実に点数アップする』という事はなく実力がきちんと反映されやすい」ということ。
ちなみにその試験を受けてからの半年の間に何があったかというと、oracleマスターのBronzeを勉強してたんです。
もちろんそれだけのおかげで自分のデータベースに対する理解が深まっていたとは思いませんが・・
そんなわけで、午後2はそこまでガッツリ勉強せず、午後1でひたすらDBスペシャリストの考え方・解き方を底上げするようにしていました。
また、僕は文章を読むのが遅いので、実際に午後2の試験を受ける時は先に設問を読んでそれから問題文を読みました。
そして分かる問題があればすぐに解答を埋めていました。
そうしないと午後2は問題文も10ページ超える事もザラにあるので「この設問で言ってた事どっかで読んだ気がするけど、どこで読んだっけ?」となってしまうので。
ちなみに先ほど紹介した参考書には、著者なりの午後1・午後2の解き方や問題文を読む時にどのような事を考えながら読むといいか、というところが載っています。
更にどの過去問が「最低限解いておいた方がいい過去問」なのか「余力がある場合に解いてみるといい過去問」なのかまで載っています。本当に至れり尽くせり!
午後の対策をガッツリやりたい人には絶対に読んでもらいたい参考書です!
受かった感想 + あとがき
そして受け取った賞状がこちら。
受かった感想としてはとにかく嬉しいの一言ですね。
IT系の道に進むと決めていくつかの資格をとりましたが、その中で1番嬉しい!!
専門学校に入った時にレベル4試験の話を聞いて、自分には全く関係のない話・絶対に届かないものと思っていただけに、受かる事が出来て本当に嬉しいです。
最後に励みになるか分からないんですが、僕はデータベースが好きですが、データベースが得意という事は決してありません。
データベーススペシャリストを受ける直前まで、多重度の線を逆に引くことも多々あるぐらいに良く分かっていない事も沢山ありました。
そんなやつでも最後まで諦めなければ受かります!
なので絶対に最後まで諦めないで皆さんも頑張って下さい!
ではでは
今回はこの辺で!ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧